いよいよ発表になった新型コンポーネント 「RED eTAP AXS」
先日発表会がありましたので、見てきました!
初の無線電動コンポーネントを作ったSRAM。
そして、リア12速になった新世代eTAP。
機能面で言えば大きく変更になった点はあまりありませんが、新しく追加された機能がいくつかあること、革新的なギヤセッティングの考え方など、新しいことに挑戦するSRAMの意気込みを感じられるとってもそそられるコンポーネントとなっています!
まずは、ご覧頂けたらと思います。
斬新なデザインとなったクランク。
チェーンリングはダイレクトマウント方式となり、またリア12速であることを最大限に活かして、歯数構成はSRAM独自のものとなりました。
『50-37 48-35 46-33』という、見慣れない構成でのラインナップ。 リアのスプロケットが12速になったこと、トップギヤが10Tになったことから、フロントの歯数が変更になっています。スプロケットの選択にもよりますが、基本的なチョイスをすれば、今までの組み合わせよりもロー側はより軽く、トップ側はより重く、ワイドレシオを実現しています。
また、アウターとインナーのギヤ差が13Tになったことでも、フロント変速性能の向上も図られています。
見えないところでは、クランクのスピンドルが28.9㎜の「DUB」という新規格に変更になっています。
従来の24㎜の耐久性と、30㎜の剛性・軽量性の両方のメリットを併せ持つ新規格です。
チェーンリングの固定はダイレクトマウント方式となっています。
写真は油圧のレバーです。
前eTAPと外寸はほぼ同じです。
フロントディレーラーには大きな変更はありません。
リアディレーラーは、外から見ては大きな変更はありませんが、中身に改良が加えられています。
従来のスプリングが使われていたケージ部分に、シリコンフルードを使うようになりました。
ゆっくりとした動きやシフトの動きには反応しませんが、チェーンが暴れるような縦の衝撃のみを吸収します。
これにより、今までの強力なスプリングテンションを必要とせず、素早い変速とスムーズなホイールの脱着を可能としました。
スプロケットの選択は3種類。
「10-26」 「10-28」 「10-33」
いずれも10Tトップとなっています。
歯数構成は以下の通りです。
12速化したことで、ワイドなギヤ比を持ちながらもクロスした構成になっているため、歯数飛びが1Tで抑えられているところが増えました。
また、対応フリーボディは、SRAM規格のXDRというものだけでの対応です。
各ホイールメーカーによって、対応品の有無や供給状況が違うのでご相談頂ければと思います。 現状、ZIPPではすでに対応フリーでの販売がございます。
また、ソフトウェア面での進化もありました。
SHIMANOのDi2と同じように、スマホのアプリからのセッティングの変更が可能になりました。
また、SHIMANOのシンクロシフトやセミシンクロシフトと同様の機能も追加になりました。
チェーンもAXS専用のチェーン。
片側フラットにすることで、薄くなったチェーンの剛性と耐久性を上げています。
ディスクブレーキはこんな感じです。
ここまで見てきて、どうでしょう?
Di2 に引けを取らない開発をされてきたな!と思います。
・無線電動コンポーネント
・リアの12速化 ・リアメカのダンパーシステムの見直し
・よりワイドレシオへの対応、かつクロスしたギア構成
新しい発想を取り入れて、SHIMANOの先を行っているのでは?と感じさせるコンポーネントではないでしょうか。
個々の好みのところもありますが、デザイン性はもはや「さすがSRAM」といった感じです。 ちなみに、MTBのコンポーネントEAGLEとの互換もあり、フロントシングルでローギヤ50Tno
超ワイドレシオでの使用も可能です。トレンドのグラベルやシクロなどへの順応性も先を行っています。
気になるお値段ですが…
基本的な仕様フルセットでのお値段です(クランク・ブレーキ・スプロケ・チェーン 含む)
フロントダブル・リムブレーキ仕様 451,500円(税抜)
フロントダブル・ディスクブレーキ仕様 474,400円(税抜)
その他仕様についてはお問合せください。
お値段はDura-ace Di2と比べれば上になりますが、全く新しいコンポーネント。
そして、eTAP AXS 唯一無二のデザインと機能。 最高に旬で、所有欲を満たしてくれるコンポーネントではないでしょうか? この記事でお伝えしきれていないことも多くあるかと思います。
お気になられることがございましたら、是非ご相談頂けたらと思います。 ちなみに、発表と同時に日本への初便も入っているそうですよ!! いまなら、最速AXSになれるかもしれません。
cyclistOGGI
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